解釈ネタとかは禁じ手にしてきたのですが、「To the Edge」があまりにも魅力的なので訳してみました。
一人の翻訳者が個人的な興味にもとづいて戯れに訳しただけのシロモノなので、過度な期待はなさらぬよう。
5.3のメインストーリーを終えてから読むとしっくりくるのではないかと思います。
リスニング力はそこまで高くないので、英文歌詞はほとんど他の方の引用です(引用元は記事末尾に記載)。
ただし、一部聞き直して変更してあるところがあります。
また、正確な英文が分からなかった箇所を**としてあります。
なお、「Shadowbringers」からの引用箇所は訳文もThe Lodestoneの公式ブログから引用してあります。
To the Edge(5.3極の曲)日本語訳
One brings shadow, one brings light
Two-toned echoes tumbling through time
Threescore wasted, ten cast aside
Four-fold knowing, no end in sight
一人は影を、もう一人は光をもたらす
二色の残響が時を転がり落ちていく
三世、己をふいにして
四重の見聞を経ても、終わりは見えない
I remember with blackened silence
Our surrender of somber reverie
Slowly drifting down into twilight
As it shifting through fading memories
黒く染まった沈黙とともに思い出す
暗き幻想に屈服した私達のことを
それは緩やかに黄昏へと流れゆきながら
薄れゆく思い出の中で移り変わる記憶
Though uplifting of world is worthless
As their heaven describing of a war
I resent this, decent to madness
Come and save us, yet just before we fall
より良い世界など無価値だ
彼らの天国は争いを意味するのだから
だが私は憤り、狂気に奔ろう
ここへ来て私達を救ってみろ、私達が斃れる前に
Riding home
Riding home
Finding hope
Don’t lose hope
在るべき場所へと帰る
在るべき場所へと帰る
希望を見つける
希望を失うわけにはいかない
Like broken angels wingless cast from heaven’s gates (And slowly keep on tumbling)
We can’t fly when falling falling far from grace (And take scars **)
And like a message in a bottle cast to sea (disgrace, untouched and unseen)
Unto their ends, our candles burn until we’re free
天国の門から見放された、翼のない壊れた天使のように(緩やかに何度も倒れながら)
私達は飛ぶこともできず、天の恵みからはるか遠くへと落ち続けてゆく(そして**傷を負う)
それから手紙の入った瓶のように海へと放たれる(名誉もなく、触れられず、人目にとまることもなく)
彼らの終焉に向けて、私達が解き放たれるまで蝋燭は燃え続ける
In monochrome melodies, our tears are painted in red
(Bringing me to the edge)
Deep inside, we’re nothing more than scions of sinners
In the rain, true love that don’t lose flame
白黒の旋律の中で、涙は赤く描かれる
(そして刃の上に立たされるのだ)
顧みれば、私達は罪人の子孫に過ぎない
雨に打たれても、炎を失わない真実の愛
Yes, time circles endlessly
The hands of fate train ahead
(Hold on tears to the edge)
All things change
Drop to the flame to rise from the ashes
To begin, we first must see the end
そう、時は絶えず巡り続ける
運命を司る手は未来に備えているのだ
(決断の時まで涙はとっておけ)
万物は流転する
炎に身を投じ、灰の中から甦れ
始まりを迎えるには、終わりを見届けるしかない
One brings shadow, one brings light
Two-toned echoes tumbling through time
Threescore wasted, ten cast aside
Four-fold knowing, no end in sight
一人は影を、もう一人は光をもたらす
二色の残響が時を転がり落ちていく
三世、己をふいにして
四重の見聞を経ても、終わりは見えない
Lost to vengeance, we cast the first stone
In our cages, we know not what we do
In decision, here at the crossroads
Recognition, tomorrow’s come too soon
復讐に負け、最初の一石を投じる
鳥籠の中で、何をするのかもわからずに
決断の時、ここは道が交差する場所
気が付けば、明日はあまりにも早くやってきた
For the blind lead like lambs to slaughter
At the mercy of those who grab a sword
As the tombs were laid underwater
We’re forgotten for now and evermore
盲目ゆえに屠られる羊のように導かれ
剣を握る者の意のままにされる
その墓は水の底に置かれているから
今もこれからも私達は忘れ去られている
Riding home
Riding home
Finding hope
Don’t lose hope
在るべき場所へと帰る
在るべき場所へと帰る
希望を見つける
希望を失うわけにはいかない
Without our compass wandering lost in lies of faith (They’re sullenly wasting away)
Are we alive in finding death’s ember embraced? (Our hearts beat on unafraid)
On hands and knees we pray to gods we’ve never seen (Come shadow, come further me)
The final hour upon us, no more time to be
導くものもなく、信じ切った嘘の中でさ迷い(彼らは不機嫌そうに捨てていくんだ)
死の残り火を抱いていた私達は生きているといえるのだろうか?(それでも心臓は怖れを知らずに脈打ち続ける)
手をつき膝をついて見たことなどない神に祈る(闇よ来い、私を越えてゆけ)
終わりの時は近い、もう時間は残されていない
In monochrome melodies, our tears are painted in red
(Bringing me to the edge)
Deep inside, we’re nothing more than scions of sinners
In the rain, true love that don’t lose flame
白黒の旋律の中で、涙は赤く描かれる
(そして刃の上に立たされるのだ)
顧みれば、私達は罪人の子孫に過ぎない
雨に打たれても、炎を失わない真実の愛
Yes, time circles endlessly
The hands of fate train ahead
(Hold on tears to the edge)
All things change
Drop to the flame to rise from the ashes
To begin, we first must see the end
そう、時は絶えず巡り続ける
運命を司る手は未来に備えているのだ
(決断の時まで涙はとっておけ)
万物は流転する
炎に身を投じ、灰の中から甦れ
始まりを迎えるには、終わりを見届けるしかない
まとめ
「edge」という言葉には縁・淵といった意味のほかに、刃という意味もあります。
イメージとしては上を向けた刃の上に立たされたときのように、右に行くか左に行くか嫌でも決断しなければならない状況という意味合いにとらえて訳しました。
個人的には、メロディラインにある人物の苦悩や決意が詠まれ、サビの部分で主人公側も加えた状況が描かれているように思います。
訳している中でちょっと面白いなと思った箇所をピックアップするとこんな感じ。
「ここへ来て私達を救ってみろ」→誰に言っているんでしょうね?
「彼らは不機嫌そうに捨てていくんだ」→聞き取りが不安だった箇所でもあるのですが、本当にこう言っているんだとしたら彼らとは誰を指すのでしょう?
「真実の愛」→誰にとってのどのような形の愛だったのか気になります。
以上、あまりにも趣味丸出しの記事にお付き合いいただきありがとうございました。
謝辞:

基本的にはこの方の聞き取った英文を元にして訳文を書いています。

Shadowbringersからの引用部分の訳をお借りしました。